トンチンカン人形?
博多人形師の伊藤様からまたお手紙を頂きました。
わたしの一番の宝物である地蔵人形のハガキをご覧になったあとすぐにメールで
「トンチンカン人形!!詳しくは手紙にて」と返信くださっていたのです。
メールを頂いてすぐにネットで検索。動画も見つけましたが、どうもわたしの《青芽》人形とは違うような気がするのですが・・・。
NAGASAKI 頓珍漢(とんちんかん)人形 長崎へ行くなら必見です
お手紙には『とんちんかん人形師の名前は久保田馨氏』とありました。もちろんネット検索した時点でそのお名前はわかっていましたから記事も読み漁っていました。
久保田氏は「トンチンカンは平和な国を作る槌音」と42歳の若さで亡くなるまでに30万体もの人形を作られたそうです。気骨のある方だと思います。またトンチンカン人形は原水爆への怒りや平和への願いが込められているため《もうひとつの平和祈念像》ともいわれているのだとか。
青芽人形とはどうも違うようですが、それでもこの人形のことも知りたくなったので伊藤様のお手紙にあった本《ざくろの空》をアマゾンに注文しました。
そして!!ここでまた不思議な縁が・・・
《トンチンカン人形館(仮称)設立に向けて》というページの下《ホームページに戻る》ボタンをクリックしたら、なぜか長崎東高の在京同窓会オフィシャルサイト。西山を背景に懐かしい母校の校旗と校歌。なんで~?と不思議に思いましたが、そのワケはすぐに判明。このページを書かれたのが《ざくろの空》の著者渡辺千尋氏で、東高の大先輩だったのです。1962年卒業とありますから、ちょうど私が生まれた年に卒業されたのですね。現在銅版画家・装丁家とあったので、お名前で再度検索すると・・・ウィキペディアには「版画家としてだけではなく文筆家としても活動。1994年に『ざくろの空』で第1回蓮如賞受賞」とあり・・・そして・・・「2009年食道がんのため64歳で死去」!!・・・もう・・・お会いすることは叶わない・・・のですね・・・
明日には《ざくろの空》が届くと思います。こころして読みたいと思います。
切れそうで
切れない
糸
手繰り寄せることは
できないけれど