最期のあり方
重いテーマですが・・・先日の話の続きのような形になったのは単なる偶然です。
今朝の朝日新聞、声欄の一部が《終末期医療のあり方》特集になっていました。
かいつまんで記すと、50代女性の「15年前、若年性認知症になった母が口から食べられなくなった時胃ろうをすすめられ、そういうことをしないで自然に看取ってくれる場所はないかと医師に問うたら『そんな場所はない。家で母親が餓死するのを黙って看取れるのか?』と言われ、仕方なく胃ろうを設置。その後寝たきりで10年生き、昨年73歳で永眠し、家族はようやく楽になった。」や
同じく50代女性の「母の最後の一ヶ月は点滴漬け。家族は自然にと願っても主治医から『点滴を外すことは消極的殺人。それなら退院して欲しい』と言われ、在宅で看取る体制を整えることが難しく、主治医の言葉に従わざるを得なかった。」など。
その下に《終の選択・終末期医療を考える》の著者である田中美穂さんのコメントも載っていました。至極最もな解説(ごめんなさい。上の投稿を読んだ人なら誰でも思いつくような解説という意味です)だったので、ここでは割愛しますが、アマゾンで取り扱っているようなので、貼り付けておきますね。
それから、偶然なのか、その声欄と連動させたのかはわかりませんが、2面の下、6分の1ものスペースに、平穏死の伝道師:長尾和宏医師の《痛くない死に方》含む3冊が【穏やかな最期のための指南書】として紹介されていました。
長尾先生の本は図書館で借りて何冊か読んだことがあります。キンドルにも1冊ダウンロードしています。年中無休のクリニックと在宅医療の《町医者》として毎日お忙しいでしょうに、よくあんなに何冊もの本が書けるなとびっくりしますが、まぁ、どの本でも根本は同じです。(同じ人の本なのだから当然ですが)。語り口がサバサバしていてとても読みやすい。殆どの人は《自然に逝きたい》と願っているはずなのに、どうしてそれが叶わないのか、どうしたら叶えられるのか・・・興味のある方はご一読下さい。
長尾先生のブログはhttp://blog.drnagao.com
今日の五行歌はかなり昔作ったものですが、今日のテーマに近いといえば近いので・・・
六十余日かけ
餓死した人の
最後の
一行
「まだ 生きている」