コンゴ!
先日の続きと言うわけじゃあないんですが・・・
(前回と同じ地図を貼り付けました。前回のブログと併せて読んでいただけたら幸いです)
コンゴ共和国やコンゴ民主共和国の名前をアップしたその翌朝、新聞にコンゴの文字を発見!
新聞なんですから、アフリカの国名が載っていても、別に不思議はなく、単にこれまで目につかなかっただけのこと。今回は無意識に脳がコンゴをインプットしていたので、真っ先に目が吸い寄せられたーそれを「発見!」なんていわくありげな偶然のように騒ぐこともないんですが、記事自体もとても興味深かったので引用交えて紹介しますね。ちなみに記事の中のコンゴはコンゴ民主共和国(中央の黄土色)の方でした。
6月2日付朝日新聞朝刊11面 「動物への愛情って?」と題する記事の中で京都大学霊長類研究所助教の徳山奈帆子さんが
研究者には当然ともいえる野生動物とのかかわり方について、広く発信したくなった出来事が最近ありました。
として、日本テレビ系の「天才!志村どうぶつ園」のことを挙げておられました。
動物バラエティの人気番組ですが、新型コロナで亡くなった志村けんの追悼番組として、過去映像の中でも特に人気の高かった志村けんとチンパンジーのパン君の映像を大量に流したのだそうです。
番組では、チンパンジーに人間のようなふるまいをさせる《演出》が長年行われていたそうで、SAGA(アジア・アフリカに生きる大型類人猿を支援する集い)https://www.saga-jp.org/ は批判声明などを過去5回も出していたとのこと。
テレビ局は今回、パン君の演出映像を大量に放送しました。志村さんに対する哀惜の念が、本来生き方の異なるチンパンジーと人間が「仲良くできる」「愛しあえる」といった感動にすりかわり、視聴者に偏った動物観を植え付けるのではないか。ツイッターにそんな懸念を書き込んだところ、多くの共感が寄せられました。
とある一方、「演出で何が悪い」といった意見もあったそうです。
それでも徳山さんは「チンパンジーの身になって考えてほしい」と訴えます。
チンパンジーの寿命は約50年。子ども時代は群れのルールを覚える大切な時期なのに、その時期に親から離され、人間と過ごすことを余儀なくされる。そうして10年は人間と仲良く過ごせても残りの40年は仲間の元に戻れず孤独に過ごすことになる、というのです。
「1万年以上前から人間と共生関係をつくってきたイヌとは全く事情が違う」とも。
あらためて考えるまでもなく、その通りに違いない!―それなのに、
ほとんどテレビを観ない私でもこの「志村どうぶつ園」は結構楽しんで観ていましたから、意識低すぎですよね。反省。
大型類人猿のことは元々興味のある分野なのに、彼らの人権(彼らはヒト科)に思い至っていなかったということです。
ですが、定番絵本の『おさるのジョージ』への、嫌悪感とは言わないまでもなんとなく感じていた違和感はこの点だったのかも、と今思い当たりました。
さて続きです。
野生動物も子どもの頃は人間が母親代わりになれるかもしれませんが、多くは成長すると一般の人には扱えなくなります。
そうですよね。大人のチンパンジー(♂)は成人男性の5,6倍の握力があると言いますから、素手で太刀打ちできるはずありません。
最後にまとめとして
「可愛い」は人間勝手な気持ちです。動物を本当に愛するということは、人間本位の愛情を押しつけないことではないでしょうか。
とありました。本当にその通りだと思います。
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