翻訳作業開始
母の被爆体験をまとめた冊子は数ページでしたので、英語への翻訳もすぐに終わりましたが、父の体験記は書籍版で20数ページあるため、丸一日がかりとなりました。
Copilotクンを立ち上げるまでもなくWordで作業中にそのまま翻訳ツールを用いたところ、あっという間に、一応の形にはなりました。(校閲、校正はまだで、これには相当の時間がかかると思います。何しろ英語力が貧弱ですので)
それにしても、昔と比べるとかなり精度があがっていて、舌を巻くほど。
ここで、その「昔」の話を少し。
20年ほど前、小学校の支援員をしていた頃、ALTが来るというので、ある男性教員が学校の規則(「授業中は喋らない」とか「廊下は走らない」など)を翻訳機能を使って英文にしていました。
彼がプリントアウトしたものを見ると(正確には覚えていませんが)
Don’t run "廊”
みたいな感じだったと思います。意味の分からない文字はそのままの形だったのですね。(ほんとに隔世の感があります!)
今でもルビをつけたところ(このブログでは、ワードのようにルビが振れないのでわかりづらいですが、たとえば「井樋ノ口」の上に「いびのぐち」とルビを振ったところ等)はそのまま漢字で出力されましたので、そこは何とかならないものかなぁと思います。
山や川、橋などはちゃんと英語になり、稲佐山は [Mt.Inasa] となった(Mt.Inesa ではなく)ので、ある程度の知名度がある固有名詞は正確に出力されるのですね。
難しい漢字は中国語読みのようになることもありました。(「梁川橋」が [Yanagawabashi] ではなく [Liangchuan Bridge] のように。この場合は [Yanagawa Bridge] が正解だと思います。地名ではなく橋の名前ですから)
地名の「蛍茶屋(ほたるぢゃや)」が [Hotaru tea house] となったのには思わず笑ってしまいました。(お茶目~~~♡)
それから「花子(Hanako)」や「花代(Hanayo)」のように [o] で終わる人名は男性と判断するようで、代名詞がすべてhe,his,himになります。
これはまぁ仕方ないかなとは思います。西欧では JulioとJulia のようにoが付けば男性、aがつけば女性名ですもんね。(男性名詞、女性名詞、中性名詞などがなぜ存在するのでしょうね。英語は「ない」からまだいいけれど)
日本語に多い擬音語や擬態語も概ね適切だったのには感心しました。
「ぺしゃんこ」は[Pesyannko]とそのままのところもありましたが、別の文脈で「建物はぺしゃんこに潰れていた」は [The building had collapsed] と大意を捉えて翻訳されていました。
主語を省くことが多い日本語ですから(文脈から分かるはずなのに)代名詞が間違っているのは多く見られましたが、これくらいの間違いは私でもすぐに見抜けるので、訂正作業は苦ではありません。
翻訳画面を一部貼り付けますね。さて、間違いが何ヵ所あるでしょう?(私にも正解はわかりません)

津水を「つみず」ではなく「つすい」としたのは間違いのうちには入らないでしょう。長崎市民でもこの地名を知らない人はいると思いますので。
「下駄の鼻緒」は [the thong of the clogs] ですか・・・
こういう場合は逆翻訳も試してみます。すると・・・「下駄のひも」となりました。
「下駄」は [clogs] とするしかないのでしょうか?なんとなく「つっかけ」のようなイメージなんですが・・・調べてみると「木底の靴」の意味もありますから、下駄は底だけでなく全部木だけれど、まぁ、そう言うしかないのかもですね。(これだとオランダの木靴を想像しちゃいそう。)
さすがに「鼻緒」は無理でしょうね。
主語の訂正は容易と書いたばかりなのに、主語の問題は厄介かもという例に遭遇。
逆翻訳してみると、間違いが分かりやすかったです。(下がその例)


「おにぎりを手渡した」のが「私」なのは、理解してくれたようですが、おにぎりを食べたのも「私」になっています。(「弟たち」が当然だと思ってはいけないんですね)
こんな調子で進んでいたら、完全に翻訳するには思った以上に時間がかかりそうです。
翻訳は英語や仏語などに限らず、かなりの言語に対応しており、ノルウェー語ももちろんありました。
英語が終わったら、その英語からノルウェー語にしてみるのも面白いかもしれません。
ゴリラとチンパンジーより
ヒトとチンパンジーの方が
近いのだという
その差分のどこに
これほどの言語能力が?