秘窯の里・大川内山巡り
夫を誘って伊万里の大川内山の窯元巡り。日傘を持って行かなかったのを後悔したくらい強い日差しの一日でしたが、ちょうど風鈴まつりがあっていて、どの窯の店先にも可愛らしい風鈴が吊り下げてあり、涼やかな音を響かせていました。
有田や波佐見にはよく行きますが、実は伊万里の窯元は初めて。こんなに広いとは思っていませんでした。山々がなんだか中国の秘境のような趣。パシャパシャと何枚も撮りましたが、使える写真があまりなく、雰囲気が伝わらないのが残念。
今回は、上の虎仙窯が一番の目的、実をいうとその中の喫茶こせんのケーキセットがお目当て。
ああ、なのに、そのケーキセットを写真に撮り損ねるという大失態。ケーキがおいしかったのはもちろんのことですが、お皿もコーヒー碗もそれはそれは素敵で、優雅なひと時が味わえました。夫はアイスコーヒーを注文。これがまたとーっても美味しくて。豆にはこだわっておられ有機栽培のものだそうです。
上の写真、なんだかわかりますか?虎仙窯で夫が買った風鈴です。吊るす場所を思案中なので、とりあえず、お店の包み紙と一緒に撮ってみました。藍色とのコントラスト、なかなかでしょ?トンボの透かし柄で、色は色々あったのですが、薄いレモン色のこれが夫も私も一番気に入って、迷わず購入。
色鍋島や鍋島青磁の器も垂涎ものでしたが、これらは目の保養に留めておきました。
7月中旬にはボシ灯ろうまつりというのがあるそうですから、また来月も訪ねることができたらいいな。
6月は博多人形に、伊万里焼にと伝統工芸に浸れた贅沢なひと月でした。人の手業の素晴らしさに感嘆しまくり、しみじみシアワセだなぁ~と思っています。
伝統工芸といえば、鹿島錦保存会に所属している友人のブログに「新しく入会された方は20歳だそうです」と喜ばしいことが記されてあり、白寿を超えられなおお元気でご活躍中の樋口ヨシノ先生が「20ならあと80年は織れるね」と仰られたそうです。伝統工芸に携わる人の気概をここに見た気がします。
名も無き陶工たちの
眠る墓
匠の技は
拉致という惨い仕打ちの
産物でもある