風の大会
まずはミュージックスタート!今日もクスコで。曲名はアタワルパ―実質上のインカ帝国最後の皇帝の名前。ちなみに前回のはトゥパク・アマル―こちらは名目上の最後の皇帝の名前。
昨日は、都久志会館会議場にて南風・ハマ風合同の《風の大会》でした。もう7回め。ですが!残念なことに、合同で開催するのは今回が最後なのだそうです。高齢の方が少なくないので仕方のないことかもしれません。
開会挨拶の後、AからGまでの7グループ、各11人に分かれて、11首を6首・8点で採点、講評。事前採点していた83首のうちの11首があらためてプリントしなおされていたので、事務局の方の大変さに頭が下がりました。グループ分けもメンバーの顔触れなど見て決めて下さったのでしょうから、それもまた大変だっただろうなと思います。
Bグループは高原美智子さんが司会進行し、私はアシスタントとして採点のお手伝い(1年生レベルの足し算でしたが、それでもドキドキ)。美智子さんの義理の妹さんである小平こげら(素敵なペンネーム)さんにもはじめてお目にかかりました。オレンジ色のカーディガンがとてもよくお似合いの、知的で上品な方。白寿で亡くなられたお母様のことを詠まれていました。
奈良から参加された都婆吉(つばき)さん、登美世さんのお二人も、息の合った名コンビぶり。その会話はまるで掛け合い漫才を聞いているようでした。都婆吉さんの歌には事前採点時も高得点を入れていたので、覚えていたのですが、登美世さんの歌には覚えがありませんでした。ですが、ご主人のお話を聞いて、ジーン。前回4年前はご主人と一緒に参加されたのに今回は・・・。明るい今の登美世さんからは想像できないのですが、この間にご主人を亡くされ、1年程は意気消沈しておられたのだそうです。
亡き主人と見た
吉野山の
しだれ桜
来世も一緒に
みたいなあ
―登美世
この歌は11首中3席でした。
1席は私も高得点を入れたさかたひさこさんの
杉苔は
綺麗なところに
生えるてばい
草むしりが日課の
母が得意げに言う
―さかたひさこ
お母様の言葉をそのまま歌にしたのだそうです。「自慢げな物言いをすることなどなかった母が、認知症が入って少し緩んできたのか、得意そうにそう言ったのが可笑しくて」とのことでしたが、お母様への愛情が滲んでいますよね。こういう瞬間を捉えることのできた娘さんの感性もまた素晴らしいと思います。
かくいう私の歌は・・・
青いまま
朽ちる葉っぱが
あったなら
その一枚に
なりたいと思う
1日では書ききれませんでした。懇親会のことも記したいので続きはまた次回。
そうそう今日は6月1日。一貴山駅の紫陽花の写真を添えて終わりにします。