ちのっぷすの徒然五行歌

CHNOPSの塊に過ぎない私になぜ意識が生じたのか

今日の五行歌568~あちらとこちらで

「12の目展」を皮切りに・・・

1日、2日の連休長崎でした。

まずは、東山手甲十三番館にて1日から開催の「12の目展」に直行。

着いたのは11時半ごろ。

カフェの入り口で、この間のスタッフさん(またお名前を聞きそびれました)と目が合ったと思ったら「あらぁ、ちょうどいらしてますよ!」

てっきり、陶人形をお譲りくださった内藤先生かと思い、そう尋ねたら、

「荒木先生ですよ!!

窓際のテーブルに黒い衣装で座っていらした白髪の女性、「惠子おばちゃん?!」

なにせお会いするのは40年ぶりくらいですもん、もし、このスタッフさんがいらっしゃらなかったら、お互い気付いてないと思います。

体調があまりよくなく、最近は殆ど外出されないと聞いていたので、まさかこの日、この場所で、お会いできるなんて!

「ひとりでは無理なのよ。城谷さんにいつも連れてきてもらってるの」と、先日の「記憶のかたち展」での相方、城谷さんもあらためて紹介していただきました。

この間撮ったカフェの写真を元に、ワードで加工した絵葉書を3種類持参していたので、お見せすると「あらぁ、面白いわね~~。パソコンでこういうことできるのね~。頂いていい?」と嬉しいお言葉。

左の写真を元にワードで加工したセメント風
同じく左はパッチワーク。右はエッチング。

下2枚はPC上ではわかりづらいですが、左は、細かいタイル風(ワードではパッチワークとなっている)右はエッチング。(ほかにも色々あるのでまだまだ楽しめそう。)

お代を払おうとされたので「とんでもない!差し上げますよ」と断ったのですが、

「この間、私の絵葉書買ってくださったじゃない?だから私も。それにもうすぐお昼よ。ここのピザトースト、美味しいわよ。食べて帰ったらいい」と仰るので、遠慮なく受け取ることにしました。(で、この間の、とってもおいしかったダッチアイスコーヒー←水出しで、後味スッキリ!をオーダー)

ほどなく惠子おばさんは城谷さんの車で帰られたので、私はそのまま「午後からお見えになる」という内藤先生を待っていました。

が、午後のいつ頃になるのかわからなかったので、近くを散策することに。

スタッフさんに携帯番号を伝えて、内藤先生が来られたらすぐ戻るようにしました。

で!この「近くを散策」中に、思いもかけないものに「遭遇」したのです!

もう、ほんとにほんとに、まさか、まさかの出来事。

こんな偶然、あるんだ~~。

近くと言っても車ではなかったので、結構歩いて、グラバー園近くまで来たとき「古美術」だったか、「骨董」だったか(ごめんなさい)の看板を見かけたのです。

中に入ってみる気になったのは、グラバー園を見て回るほどの時間は、おそらくないだろうと踏んでいたので、時間を潰すのにちょうどよい、くらいに思ったからでした。

この時「もしかしたら・・・見つかるかも?」という気持ちも、少しは、ほんの少しはあったのですけれど、全く期待はしていませんでした。

もしかしたら・・・「何」が見つかるかって?

青芽さんこと故中村信夫さんの作品です。

「ちょっとお伺いしたいことがあるのですが・・・」とお店のご主人にお地蔵様の画像をお見せしながら「青芽さん、もうお亡くなりになった中村信夫さんって方の作品なんですが、こちらに置いてないですよね?」と聞いてみたらば・・・

「うちには・・・置いてないですね~。この方、カッパをよく作ってらした方じゃないですか?」とよくご存じ。

「たしか、トンチンカン人形作った方と〇〇さん(お名前忘れた!)と3人展を開かれたことがあったんじゃなかったかな」

ここでトンチンカン人形、その作者・故久保田馨さんの話題まで出ようとは。

「トンチンカン人形は今では何万円もの値がついていますよ」

そんなお話を伺いながらも、さながら馬場骨董店を少し小さくしたような店舗内は、「お宝の山✨」のように見え、気になって仕方ありません。

ちょうどその時、十三番カフェのスタッフさんから「内藤先生は(午後)3時頃お見えになるそうです」という電話を頂きました。時に2時20分。

戻るのに10分かかるとして、30分はゆっくり鑑賞することができます。

ところで、ブログアップOK頂いたのですが、お店のお名前をお聞きするのを忘れていました。

ネットでその付近の骨董店を探したところ、《グラバー(倉場)庵》さんではないか、と。(違っていたらごめんなさい<m(__)m>)

店内はこんな様子です。

そして・・・以下、映りは悪いですが、このケースの中の小さな陶人形「見ざる、言わざる、聞かざる🙈🙊🙉」に目が吸い寄せられて・・・

右下、ガラス製のニワトリの後ろに🙈🙊🙉が見えますか?

お値段を伺うと同時に「頂いて帰ります!」と即答していました。

ご主人がケースの中から取り出し、裏を返した途端、声を上げられました。

これ!青芽さん作ですよ!ほらここに名前が

見ると、台座の裏にくっきりと「青芽」と彫られています。

吸い寄せられた理由がストンと腑に落ちました。

無意識下で、それが青芽さん作だと気づいていたのかもしれません。

そういえば、以前タイピント画廊山口社長からお譲りいただいた青芽さん作の壺(に施された幾体ものカッパたち)に雰囲気がそっくりです。

並べて撮ってみました。どちらも制作年がいつ頃なのかは不明。

「じゃ、もしかしたら、あれもそうかも・・・ちょっと待ってください」と何やら探され、持ってこられたものはカッバ人形。ですが、残念ながらそれは青芽さん作ではありませんでした。買わなかったのは言うまでもありません。

お猿さんたちをプチプチで丁寧に包んでいただいて、ホクホクしながら、元来た道を戻り、十三番館へ。

ちょうど、内藤先生とおぼしき女性がオランダ坂を上っておられるところ、あとを追うように息せき切ってかけのぼり、追いついたのはカフェに入ってすぐ。

直接お会いしてお礼を言うことができ、先生が主宰されているアートマニア長崎塾長崎伝習所のことなど、お伺いすることもできました。

いろんなことがぎゅうぅぅっと濃縮されたような贅沢な一日。心地よい疲れ。

孔子廟前に駐車していたこともあり、帰りは先日の古民家レンタルスペースにも寄ったのですが、残念ながらこの日はどなたも活動しておられませんでした。

と、ここでハタ!と気付いたことあり。
「あれれ?『12の目展』って12人の作家さんの作品展よね?何人見たっけ???」

内藤先生の作品群と米村明彦さんの絵画しか・・・見てない・・・ような・・・。

ま、いっか、会期中、もう1回は見に行けそうですから、その時にじっくりと。

それに、東山手「地球館」(cafe slow)も水曜定休のため、1日には寄ることができなかったので、次回の楽しみにしようと思います。

あちらとこちらで

ゆるりと繋がり

こちらとそちらで

きっちり結ばれる

縁が円となる瞬間