タイピント平和展
案内を頂いていた2021タイピント平和展、行ってきました。
日帰りの強行軍でしたが、またまた素敵な作品に出合えてシアワセです。
東高の大先輩であり、木版画家で「ざくろの空~トンチンカン人形伝」の著者、故渡辺千尋氏の版画のほかにも、目が釘付けになる作品が2点。
1点は田中光博氏の木口木版画。黄楊を使った緻密な作品。小宇宙のような・・・。
それから山下良夫氏のテンペラ画。
テンペラ画というと西洋の宗教画のイメージしかありませんでしたが、現代の日本でも創作されている方が居られたのですね。しかも長崎市在住。
モチーフが貝殻だったこともあり、いいなぁ。素敵だなぁ。と溜息混じりに眺めていました。(前回の帰省では貝殻拾いに行ったのでした。これもまた奇遇)
写真を撮るわけにはいきませんでしたので、文字だけで表現しますと・・・
「織物のように見える背景に4つの巻貝が描かれていました」ってこれじゃあ全然伝わりませんよねぇ。(会期は8月2日~12日までですので、ぜひお運び下さい!)
4つの巻貝のうち、2つは私が持っているもので、たしかパプアニューギニアの貝。
ーと、ここで名前を忘れていたので、ネット検索したところ、どうやらキグチパプアというらしい。
それはともかく、ミドリパプア(これも持ってます!)にオークションで5000円前後の値段がついていました。(うわぁ、私のコレクションも結構な値段になるのかも?)
あ、キグチパプアの方は鳥羽水族館(こどもの頃から、いつか絶対行きたい!と思っていていまだ果たせていません!)のオンラインショップで900円で買えるようです。
私が買ったころはいくらくらいだったのかなぁ?
その昔、夏休みといえば長崎玉屋の《世界の貝殻展》が楽しみでした。(お年玉はほとんどこれに費やしていたような・・・)
またまた逸れに逸れてますね。
テンペラ画に戻ります。
テンペラ画の絵具は顔料に卵の黄身を混ぜるのだとか。(卵ではなく膠を混ぜる場合もあるそうです)
今回は作品もですが、作品のタイトルや作家名を記した書字の素晴らしさにも目を奪われました。
「どなたが書かれたのですか?」と聞いたところ、なぁんと社長さん自らがお書きになったのだとか!
いつも頂くお葉書の文字もとてもお上手で、独特の味わいがあるのですが、筆文字はより一層素晴らしさが際立っていました。
書といい画といい、人間の手仕事って本当にすごいな、って思います。
人間の手と脳。その繋がり。それこそがヒトが人たる所以かもしれませんね。
人は
どれほどの
宇宙を
包み持っているのだろう
己が内に