中古マンション内覧
続長崎帰省です。
今回の目的は、ピックアップした中古マンションの見学・内覧です。
事前にメールで遣り取りし、6件に絞った内の3件を内覧予定でした。
1件目は築3年の2LDK。築3年とはいえ、ほとんど住んでおられたなかったそうなので、新築同様。照明やICコンロ、エアコンなども付いており、リフォームは一切要らず、すぐにでも越せそうな物件。私が住みたいほどでしたが、難を言えばゴロンと横になれる畳の部屋がないことと、リビングが狭いこと。それに商店街まで数分とはいえ、高齢の両親にはやや遠いこと。
2件目は築15年の3LDK。1件目に比べれば当然広く、間取り的には申し分なしで、電停や商店街も1分程度のこれ以上ない好ロケーション。ただし現在居住中で猫を数匹飼って居られるため、住むとなると全面的なリフォームが必要。ぱっと見、築15年より古く感じました。1件目と正反対。そのせいかどうか「金額はもうちょっとなんとかなりますよ」と耳打ちされましたが・・・。
2件目を見終わり、3件目に移動しようとしていた最中、携帯が鳴り「たった今購入が決まりましたので・・・」と、急遽キャンセル。
ここはメールで「人気物件なので見学はお早めに。」と急かされてはいましたが、あながち営業トークではなかったのですね。
比較検討のためにも、見るだけは見たかったので残念でした。
それにしても!
消費税増税前だからか、6件のうちの1件がメール問い合わせの時点で「契約が決まりました」。さらに1件が見学直前に「たった今購入が決まりました」とは。トホホなスタート。
ま、具体的な行動が起こせただけでも一歩前進と思わないといけないですよね。
とは言うものの、実は入院中の母は「勝手に話を進めて!」と怒り心頭なのです。
その怒りが逆に生きるエネルギーを生み出したようで「アタシはこのまま弱りはせんよ。あと1回は元気になれる。そりゃ、前みたいに手芸したり凝った料理は作れんけど、おとーさんの食べるものくらい作れるし、買い物だって行けるようになる。」とあと2ヶ月のリハビリに過大な期待を寄せています。
さらに「どうせ買うなら中古じゃなく新築!自分の目で見て確かめて決める!」と宣言。
父の方はというと、一人暮らしが限界に近付いているのは確かですが、かといって母に早く帰ってきてほしいわけではなさそうです。むしろ、母と二人暮らしになる方がよほど不安のよう。
マンションはもちろん、老人ホームなんて論外!と聞く耳持たなかった父が、「知っとる人が入居してるホームば見せてもらいたかけど・・・」とまで言い出すほど。
そのホームの資料も取り寄せていたので、「その人の部屋じゃなくても、いつでも見せてもらえるよ。何なら今から行く?」とキャンセルになった時間の有効利用を口にしましたが、それは断られました。
老いてなお、頭がしっかりしているというのも残酷な面もありますね。
ボケは天の配剤
誰の言葉であったか
名言に唸る
緩まないまま生きる
残酷さを前に