実家にて
9日、長崎くんちの最終日でしたが、観ることは叶わず、午後から実家へ。
病院のPTさん、SWさん、紹介されたケアマネさんと一緒に自宅のチェック。
どこをどう改修すれば安全に暮らせるかの検討会、もちろん母も一緒です。
母は杖一本ですいすい歩けるようになっていました。絶対のぼれないと思っていた狭くて急な坂も、PTさんに支えられてとはいうものの、のぼりきることができました。
自宅内は自由に歩き回り、冷凍庫のザボン漬けや栗の渋皮煮を冷蔵庫に移し替えたり、「私が作ったのよ」とふるまったり(迷惑この上ないと思うのだけれど、皆様召し上がってくださいました。)あれやこれやとせわしないこと。
PTさんは「2階に上っても大丈夫ですよ」と言われたけれど、「せめて『3ヶ月はダメです』と嘘ついてください。」とお願いしました。父が猛反対しているからです。
二人でいる時に何かあっても自分だけではどうしようもないことを父はよくわかっているのですよね。
ですが、母は「季節のものの入れ替えは私が2階に上らんとできん」と意欲満々。退院したら早速上るのは目に見えています。
両足とも人工股関節なので、股越しは厳禁。つまり入浴時、浴槽に入ることはできません。これから寒くなったらシャワー浴はどうかと思うので、デイサービスの利用をすすめたけれど、即座に却下。「まぁだ、あげんところに行かんちゃよか」
「あげんところ」ってどういうところだと思っているんでしょうね?
畳からの立ち上がりも不可なので、今までのように炬燵で寛ぐこともできません。
いろいろと不自由になることは目に見えていますが、介護施設どころか有料老人ホームにも行く気はさらさらなく、唯一の妥協案が「新大工近辺のマンション」。
たまたま帰省数日前に、4LDKと二人暮らしには広すぎるけれど、立地は申し分ないマンションを見つけたので、メールで連絡をとり、今回(もしくは次回)内覧予定だったのですが、なぁんと、そこも購入申し込みが入ったそうです。
14階建ての13階と高層階とはいうものの、3年後には隣に26階建てマンションが建つことが決まっている(今は見晴らしも日当たりも良くても3年後にはおじゃんになるんですよね?!)のに、買う気になった人がいるの?って俄かには信じられませんでした。
買う買わないは別として、見るだけは見たかったので、とても残念。
次回帰省はちょっと近いけれど、14日の予定。若宮神社の竹ン芸が見たいのです。14時と20時の2回なので、14日の朝から帰るか、13日のうちからにするか・・・前日に帰って、自分の部屋だけでもきれいさっぱり片付けたいのですが、それすらも残酷なように思えて二の足を踏んでいます。35年間、時が止まったままの部屋・・・
どれくらいになるだろう
ひとりの人間が
一生のうちに
所有した物の
総重量は