猫の日と通夜
少し疲れが溜まっていて、休日の今日は9時過ぎに起床。
朝刊1面下の広告欄はすべて猫の本ばかり。
「あ、そうか!」
2・22-「にゃんにゃんにゃん」だか「にゃあにゃあにゃあ」だか、とにかく猫の日だからなんですね。
と同時に私の誕生日でもあります。
五行歌南風歌会に久し振りに参加はしましたが、家にはひとり。
ひとりで迎えた誕生日は入籍以来初めてじゃないかなぁ?
というのも、数日前、夫の兄が突然亡くなった為、夫は大村に帰っているのです。
次兄に続き、長兄が亡くなり、夫の兄妹は5人になってしまいました。
兄弟姉妹全員と甥・姪、その配偶者、それにいとこたちなど、こんな時でもないと一堂に会すことはないのですよね。
私も通夜には行きましたが、仕事で葬儀には出られず、代わって次女が東京から駆けつけてくれました。
次女にとっては、何年も会っておらず、ほとんど話をしたこともない伯父さんなのですが、最後に会っておきたかったのでしょう。
義兄の安らかな顔を見て、涙ぐんでいた次女の姿が印象的でした。(入れ替わるように慌ただしく私は帰ったのですけれど)
義兄は大動脈解離で亡くなったそうです。
数日前に胸(?)の軽い痛みを訴えて、「胆嚢炎」と診断を受け、入院。
病院のエレベーターの中で義姉に「そがん、痛みはなかばってんねー」と不思議そうに言ったのが最後の会話となったのだとか。
その2,3日後に帰らぬ人に。
夜間巡回中の看護師が、既にこと切れていたのを発見したそうなので、苦しむことなく、眠るように逝ってしまったのは不幸中の幸いだったとは思いますが、あまりにも突然。
両親はともに脳卒中で、60そこそこで亡くなっていますから、長兄は親代わり。
何度か脳梗塞で倒れていて、軽い麻痺はありましたし、晩年は身なりなどに構わなくなってはいたようでしたが、二世帯住宅で、長男夫婦や孫たちと穏やかに暮らせていたはずなのに・・・。
そんなこんなを考えながらも、通夜に出されたお弁当が美味しすぎて、残さず平らげた自分にビックリ。
朝から殆ど何も食べていなかったせいもあるのですが、しみじみと「美味しいなぁ。こんなに美味しいお弁当はじめて」と、妙に感動したりして・・・。
通夜自体も、実はこの年になって初めての経験でした。
会場(大村会館)の家族控室には、ベッドルームやバスルーム、それにミニキッチンまでついていたので、数日は寝泊まりできるような作りになっているのですね。
とはいえ、きちんとベッドに寝られるのは2,3人で、残りは10畳間に雑魚寝するほかなかったのですが・・・。
今回参列しなかった長女は「初盆になら行けるかもしれない」と言ってくれています。
精霊船を流すのでしょうか?
私は本当に世間知らずの常識知らずで、葬儀のしきたりも殆ど知りませんし、常々夫に「私が死んでも葬式は出さんでね」と言っているほどですが、私が先に逝くとは限りませんね。
今回は、五行歌ならぬ四行歌で・・・
縁者が集い
故人を偲ぶ
杯を重ねて
饒舌になる