手仕事の素晴らしさ
高血圧を引っ提げてでも、なんとしても見たかった鹿島錦展、昨日見てきました。
場所は鹿島市、祐徳稲荷神社内の「祐徳博物館」
ここ数年、この時期必ず見に行っていますが、今年は特別。
鹿島錦保存会の重鎮であられた故樋口ヨシノ先生の遺作展でもあったからです。
高校時代の友人が保存会会員であったことから、私も鹿島錦の世界の虜になったのですが、超々不器用な私には織ることなど絶対に不可能な程、緻密で精緻な錦が、同じ人間の手によって生み出されることに、毎回感嘆しています。
もう見惚れるしかない、神々しいまでの世界ーー
友人は、いまや県展の工芸部門で入選するほどの腕前、錦を織る為に生まれてきたのではと思えるほどの才能、これから先どんなにか素晴らしい作品が彼女によって生み出されるかと思うと、もうそれだけでワクワクします。
ですが、今回はこの友人ではなく、友人の後輩(保存会での)にあたるYさんに館内の案内と作品の説明をしていただきました。
そうそう、この時、昨年11月の鹿島文化祭で作った(作って頂いた)ストラップを持参していたのですが、どうやらそれに使用した端切れは友人が織ったもののようでした。
友人の展示作品と色・織りが同じだったので、Yさんも「おそらくそうでしょう」。
沢山あった端切れの中から一番気に入ったものを選んだら、それがたまたま友人作だったなんて、こんなラッキーな偶然、嬉しすぎです。
ラッキーと言えば、Yさんからも可愛らしい亀のストラップを頂いたのですが、これは明日のブログのお楽しみ♡にしておいてください。
お客様は疎らだったこともあり、声量もあまり落とさずお喋りしながら見学しましたことをここにお詫びしておきます。
館内の様子についてはYさんのブログもどうぞ♡
ここでまた不思議なシンクロ。
私、ADHD気味なのに、約束時間に遅れたことだけは一度も(記憶する限り一度も!ん?記憶が危うい?)ありません。
先方より5分か10分は先に着いて待っていないと落ち着かないのです。(待たせるのが嫌い)
なのに、この日は大幅に遅刻!
少し言い訳すると、完全に間に合う時間に出発したのですが、我が家から佐賀方面に向かう時というのは、武雄(図書館)か長崎(実家)のどちらか、で、この日はまるで自動運転のように、長崎に向けての道に進みかけてしまったのです。
「今日行くのは鹿島!」と慌てて気付いて引き返し、遅れる旨のメールを送ったら・・・
Yさんの方も諸事情で遅れたとのことでしたので胸撫でおろしました。
とはいえ、それでも私ほどのロスではなく、お待たせしてしまったことに変わりはありませんが・・・
残念ながら館内撮影不可なので、ぜひぜひ会期中(~5月7日まで)に足をお運びくださいませ。
今の時期、つつじがとーっても綺麗でした!
さて、この日午後からは武雄図書館で糸かけアートのワークショップに参加しました。
これについては明日アップしますね。(私の不器用っぷりが露呈!)
講師の先生は、とても気さくで魅力的な方、お話しできたのも楽しかったです。
いつも思うのですが、「好き」な道を窮めた人たちって、本当に人間的な魅力に溢れています。
どんな人にだって、面倒事や人間関係のゴタゴタは同じくらいにあり、不平不満の種の数は変わらないと思うのです。
でも不平不満の花は咲かせない。咲かせずともすむのでしょう。ストレスはあっても、溜まることがないから。
そういう「好き」を早く見つけたい。
もしかしたら・・・半分見つけたかも・・・しれません。
ひとりでも多くの
「好き」を窮めた人たちに
出会いたい
それが わたしの
いちばんの「好き」