2008年のコチジャン
奇妙なタイトルだとお思いでしょうが・・・
実家の冷蔵庫に潜んでいた調味料のビンです。
順を追って話しましょうね。
8月31日の夕方、弟よりメールが入っていました。
「母、入院。連絡ください。」とまるで電報のようなそっけない一文。
それだけに緊急性が感じられます。
すぐさま電話。
「おいもようわからんけど、S病院に救急搬送された」とのこと。
救急車に同乗してくれたのは、義妹。
父から連絡を受けた義妹が、急いで駆けつけてくれて、テキパキとことを運んでくれたようです。
ただ、その日は医師からの説明も何もなく、そのまま帰されたのだとか。
翌1日、11時で早退して長崎へ。
午後2時に実家に到着し、父と弟と一緒にS病院へ行き、母と面会後、主治医の説明を受けることができました。
搬送時はかなり苦し気な状態で、酸素も10L吸入させたそうですが、程なく状態は安定したようです。
心不全の状態でしたが、
一過性のたこつぼ型心筋症かもしれないとのことでした。
おそらくそうだと思います。過度の疲れやストレスが原因だろうと。
その日はかかりつけ医を受診したあと(つまりはその時までは異常なし)、食材を沢山買って帰宅したそうです。
私が5日に帰省すると伝えていたので、いつも以上に色々と買い込んで重い荷物を持ち運んだのが引き金になったのかもしれません。
「急性心筋梗塞かたこつぼ型心筋症かは、心臓カテーテル検査をしないとわからないのですが、検査を受けられますか?」ーー私も弟も即座に断りました。
医師も「じゃあ、内服だけで経過観察しましょう」と、そちらの方が自分もよいと思うというようなニュアンスで言われました。
父なら「念の為、検査してほしい」と答えたかもしれませんが、耳の遠い父には私たちの会話が半分程しか聞き取れていなかったようです。
そのかわり病院からもらった心不全のパンフレットは、隅々まで目を通し、「症状がお父さんにも当てはまる。お父さんも心不全かもしれん」と自分のことまで心配し始めました。
92歳という高齢ですから、大なり小なり、心臓の機能は低下しているでしょう。動悸、息切れ、不整脈、ある程度は当たり前。
さて、そんなこんなで、昨日は3人で外食し、弟が自宅に帰った後は父と話すこともなく、早めに就寝。
そして今朝。
父の朝食の準備をしようと冷蔵庫を開けた途端、消費期限切れの食材が目に入りました。
調べてみると、あれもこれも・・・殆どのものが「切れてる!」
切れていないのは手前に置いてあるマヨネーズやドレッシング、牛乳、ヨーグルトくらい。
チューブ入りのわさびやしょうが、からしなどは全部切れていました。
老夫婦二人暮らしでは滅多に使わないから、これらは仕方ないにしても・・・
いくつものタッパーウェアに入ったおかずや漬物類は一体いつのものなのか・・・?
えいやっと全部捨てることにしました。
実家には、大型冷蔵庫2台と冷凍庫1台があります。
その昔、顧問をしていた卓球部の生徒を泊めたり、従姉家族を長期滞在させていた頃には必要だったものですが、要らなくなって随分と経つのに、古くなったものは新しいものに買い替え、もう何十年も常に「3台」
その3台のうち、冷凍庫には今回手を付けませんでしたが、2台の中身を総チェック。
冷蔵庫一番上の棚の奥から、2016年の紫蘇にんにくパック(ラップフィルムが膨れてる!)にはぞ~~っとしましたが、これはまだ、私でさえ背伸びしないと届かない高い棚の奥だったので致し方ない面もあるか・・・となんとか平静を保ちましたが・・・
コチジャンのビンに2008年とあったのには、のけぞるしかありませんでした。
きっと新聞のレシピか何かを見て、コチジャンというものが必要らしい(その当時はまだそれほどポピュラーではなかったはず)と購入し、1,2度使ったきりでそのままになっていたのでしょう。中身は殆ど減っていませんでした。
お菓子作りも含めて料理全般好きな母ですから、バターが大量にあるのもわかるのですが、それにしても期限切れでなかったのはひと箱のみ。
もう捨てに捨てまくりました。ゴミ袋3つがパンパンに!(長崎のゴミ袋の安さに驚きました。糸島だと540円もするのに、たった90円!)
消費期限切れ
満載の冷蔵庫
老夫婦二人暮らしの
笑えない
「ある、ある」